毎年2月くらいになると梅が見頃を迎え、梅祭りが各地で行われます。今回は、府中市郷土の森博物館で行われている梅祭りに行ってきました。梅園には約1100本の梅が咲き誇り迫力ある景色がみれました。
- 郷土の森 梅祭り
- 府中市郷土の森博物館とは
- 約60種・1000本以上の梅に囲まれる 香りも景色も梅づくし!
- 梅だけじゃない!府中や武蔵野の歴史や自然などを学べるスポット
- まとめ 梅の時期だけでなく、街の過去を伝える拠点として機能していた!
郷土の森 梅祭り
令和2年2月1日(土)〜3月8日(日)まで府中市郷土の森博物館で開催されています。開園時間は9:00〜17:00(入場は16:00まで)。入園料大人300円、中学生以下150円です。会期中の休園日はないとのことです。
(※新型コロナウイルスの影響でイベントが中止となっています。最新の情報をご確認下さい。)
府中市郷土の森博物館とは
博物館ということで、府中の歴史・文化・自然の展示などがあり、常設展や企画展を行なっています。敷地内が公園のように整備され、その中に梅園があるイメージです。園内マップの赤や紫の丸表示がウメです。なので園内はほぼ梅です!
約60種・1000本以上の梅に囲まれる 香りも景色も梅づくし!
紅、白、黄の梅がわんさか咲いていました!梅の香りにもめちゃくちゃ包まれました。ひと足先に春を感じさせる空間となってました。
色とりどりの梅の数々
通路の両脇に梅が植えられています。通路から外れて小径に入ればより近くで鑑賞することも可能です。
全体的には白梅が目立つ感じですが、近くで観ると白っぽいものからピンクがかったものまで様々な品種があることに気づきます。
紅梅や黄梅も咲き誇っています。
黄梅は園の一番南側(多摩川寄り)に密集して植えられている箇所がありました。
当日は天候にも恵まれ、空の青によく映えました!
太宰府からやってきた梅も観られる
府中市施行六十周年記念樹として太宰府天満宮より寄贈を受けたそうです。鹿児島紅梅と大和牡丹という品種です。
なんでこんなに府中市は梅が好きなのかなと思っていたら、市の花が梅だったのです!帰り道、歩道で見つけてしまいました。
個性的なお名前の梅たち
梅の世界では有名だと思うのですが、素人からすると品種名で
なかなかおもしろいものがあったので、載せておこうかなと思います。
「思いのまま」という品種…なんとこの品種は、一本の木に紅白の花を咲かせる品種だそうです。品種改良の際、園芸家たちの思いのままにならず、梅は思いのままに花を付けることから名付けられたとか。
梅にとっては思いのままというか、素の姿ですよね。品種改良の試みがなければどんな名前になるのか気になるところです(笑)
これは単純に単語の響きでつい、梅も撮らずに品種名の板を撮ってしまうという注目をしてしまったお名前。
ただ、この品種名はなかなかすごい!実を採る梅ではなく、鑑賞用の梅は3系9性に分類されるそうで、分類のひとつに野梅系があります。中国から渡来し最も原種に近いと言われ、特徴のひとつに香りが非常に良いことが挙げられるそうです。また、鑑賞用の梅の過半数はこの系統であると言われています。
ということは、いろいろ梅の写真を撮りましたが、野梅系に属する梅もおそらくたくさんあったのかと思います。
さらに、万葉の昔に歌われた花の多くは野梅系であるとも言われています。
梅だけじゃない!府中や武蔵野の歴史や自然などを学べるスポット
府中市郷土の森博物館ということで、府中の歴史・文化・自然を学ぶことができます。
園内には復元建築物や発掘された遺跡の遺構も復元されています。
本館ゾーンでは古代から現代までの府中の歴史を常設展示していました。また、プラネタリウムや特別展示室などもあって子どもから大人まで楽しみながら学べる施設かと思います。
復元建築物の中には、旧府中尋常高等小学校校舎を一部復元した建物もありました。内部は、教育史の紹介や、府中ゆかりの詩人「村田四郎」氏の記念館、多摩川の自然について学べる教室などとして機能していました。
復元遺構では、なぜこの形になったのか起源不明の井戸「まいまいず井戸」が鑑賞できます。武蔵野や伊豆諸島ではよく見られたそうです。
まとめ 梅の時期だけでなく、街の過去を伝える拠点として機能していた!
都内でこの規模の梅を観られる場所はそう多くないと思いますので、一見の価値があると思いました!
また、梅の時期だけでなく府中の歴史や文化・自然を学べる施設なので、いつ行っても楽しめる施設です。
今回はJR武蔵野線・南武線、府中本町駅から徒歩で20分程かけて向かいましたが、分倍河原駅や府中駅(土・日・祝のみ運行)からバスも出ています。無料駐車場もあるとのことで、車でも行けちゃいます。
(訪問時期は2020年2月です。最新の情報をご確認ください)